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はじめに

この講座で得られるもの

プログラミングを学ぶ目的は人によってさまざまです。規則的な日付の一覧を入力する、といったような単純作業を自動化したい。ある仕事を効率的に片付けるために、WordやExcelのような汎用ソフトを使うのではなく、その目的に特化したソフトを使いたい。AIのような最新の技術を理解したい。あるいは、プログラムを書いてコンピューターを操ることに漠然と興味がある。理由が何にせよ、これまでプログラミングをしたことがないのだとしたら、この講座で最初の一歩を踏み出すのは良い選択肢になるでしょう。

この講座を終えれば、ちょっとした単純作業をコンピューターにやらせることができるようになります。例えばこんなことです(この講座の実践問題より)。

  • 既存の名簿の名前の前に番号を自動でつけてくれるプログラムを作る
  • 文字で書かれた日程を一括で変更できるプログラムを作る
  • あるサイトにある情報を自動的にエクセルに書き込むプログラムを作る

さらに、講座内で直接扱うことはありませんが、講座を終えた後ではより高度な領域を学ぶことができるようになります。例えば、

  • ブログや掲示板のような、書き込みのできるサイト(ウェブアプリケーション)を作る
  • 写っているものから、画像を自動的に分類するプログラム(AI)を作る

プログラミングの基礎を押さえていれば、上に挙げたような応用分野にもスムーズに入っていけるでしょう。

ここでは、そもそもプログラミングとは何なのか、この講座で学ぶことになるPythonとは何なのかをざっくりと理解しておきましょう。

プログラミングとは?

まずはじめに、プログラミングとはなにか、というところから見ていきましょう。プログラミングとは、かなり大雑把に言ってしまうと「コンピューターに何かを実行させる、指示となる文章を書くこと」です。 コンピューターとは、文脈によって意味が変わりますが「電子機器を動かす頭脳」などとよく表現されます。 コンピューターは電子機器であれば入っており、パソコン、スマホ、ゲーム機だけではなく電子レンジなんかにも備わっています。

ところで、コンピューターは人の指示なしでは動きません。 たとえば、パソコンの電源ボタンを押すと、画面が点灯し、しばらくするとログイン画面が表示されるかと思います。 これも一見、全て自動で表示されるように見えるかもしれませんが実は全て事前に書かれた指示通りの動きをしているのです。

その指示は、

  1. 電源ボタンが押されたら、
  2. パソコンに登録されている人の一覧を呼び出す
  3. 画面に表示させる

というものです。 本当はもう少し複雑ですが、だいたいこのような感じです。 この一連の指示をプログラムと呼び、その指示を書くことをプログラミングといいます。

ちなみに、プログラム、プログラミングをそれぞれコード、コーディングと呼ぶこともあります。

Pythonとは?

先程、プログラミングとは「指示となる文章を書くこと」であると言いましたが、この「文章」を書く際に使える「言語」が数多く存在します。

Pythonは、その数ある言語の中の一つです。

人間の言語コンピューターの言語
  • 日本語
  • 英語
  • フランス語
  • etc...
  • Python
  • C++
  • Java
  • etc...

それぞれの言語に異なる強みはありますが、Pythonの特徴としては

  • プログラムの見た目が人にもわかりやすく、言語の中では習得しやすい
  • エクセルのデータ処理から人工知能まで、(勉強すれば)だいたい何でもできる

という感じで、これからプログラミングをはじめる人にとってかなり適している言語と言えます。 もちろんある程度のレベルまで行くとPythonだけではできないことも出てきますが、プログラミング言語の文法は共通点が多く、Pythonで習得した知識が応用できる場合も多いのです。

※PythonにはPython2系とPython3系の2種類あり、このサイトではPython3系を扱っていきます。Python2系は2020以降はサポートが切れるため、Python3系を学習することをおすすめします。