pass, break, continue
条件分岐やループで活躍するpass
文、ループで活躍するbreak
文、continue
文を紹介します。
pass
文
pass
文は、「何も処理を行わない」ことを指示します。下の例を見てみましょう。
for i in range(1, 6):
if i == 3:
pass
else:
print(i)
上のコードを実行すると、「1」から「5」の数字のうち「3」以外の数字がprint()
されます。
コードの2、3行目のif
文の中でpass
文を使うことで、「『i』が『3』のときは何もしない」ようになっています。
break
文
break
文はループを中断する際に使用します。下の例を見てみましょう。
a = 1
while True:
print(a)
if a == 10:
break
a += 1
このコードの4,5行目のif
文とその中のbreak
文がなければ実行画面上に永遠に数字を表示し続けます。if
文の条件として「a == 10 のとき」と指定し、処理としてbreak
文を入れることで「a == 10 のとき」にループが中断されるようになります。
continue
文
continue
文は、ループの中で使われる文です。ループの中にcontinue
文があった場合、continue
文以降のコードは無視され、次のループに入ります。下の例を見てみましょう。
while True:
print('ユーザー名を入力してください')
name = input()
if not name == '田中':
print('無効なユーザー名です')
continue
print('田中さんこんにちは')
break
この例では、「'田中'」という文字列が入力されるまで再入力を求め続けるコードです。
1行目はおなじみのwhile
を使った無限ループです。
4行目はループ内の条件分岐です。if
の中身は、「'田中'」という文字列でなければ、「無効なユーザー名です」とprint()
してcontinue
することを指示しています。このcontinue
によって7行目以降のコードは実行されず、現在実行されているwhile
ループの先頭にもどります。
入力された文字列が「'田中'」であった場合は、7行目と8行目が実行され、8行目のbreak
文によってループが終了します。