自由ソフトウェアとは?
自由ソフトウェアの原則はシンプルですが、ライセンスやさまざまな呼称が存在するため、少し複雑に見えることがあります。ここでは、その基本を説明します。
「自由ソフトウェア(Free Software)」という言葉は、1986年に Richard M. Stallman によって生み出されました。自由ソフトウェアの「Free」は、価格ではなく自由を意味します。自由ソフトウェアは、利用者にとって不可欠な4つの自由を保障します。このうち1つでも欠けている場合、そのアプリケーションはプロプライエタリ、つまり非自由ソフトウェアとなります。
- 使用する — 自由ソフトウェアは、あらゆる目的に使用でき、ライセンスの有効期限や地理的制限などの制約を受けません。
- 調査する — 自由ソフトウェアとそのソースコードは、秘密保持契約(NDA)やそれに類する制約なしに、誰でも調査・研究できます。
- 共有する — 自由ソフトウェアは、ほぼ費用をかけずに共有・複製できます。
- 改良する — 自由ソフトウェアは誰でも変更でき、その改良内容を公開して共有することができます。
この4つの自由は、ソフトウェアのライセンスによって保障されます。Free Software Foundation1 と Open Source Initiative2 は、審査・承認済みのライセンス一覧を公開しています。通常、そのライセンスがこれらの一覧に含まれていない場合、そのアプリケーションを自由ソフトウェアとみなすことはできません。
ライセンスには数多くの種類があり、それぞれ重点を置く点が異なります。どのライセンスを選択するかは戦略上の問題ですが、最も広く利用されているライセンスのいずれかを選ぶことが推奨されます。
類似する呼称
Section titled “類似する呼称”時代とともに、自由ソフトウェアを表すさまざまな呼称が生まれてきました。3 こうした用語は、多くの場合、異なる側面を強調したり、混同を避けたりする目的で使われています。
- 自由ソフトウェア — 1986年に生まれた、最初の呼称
- オープンソース — 1998年に、自由ソフトウェアを普及させるためのマーケティングキャンペーンとして設けられた呼称
- Libre Software — 英語の「free」が持つ曖昧さを避けるため、フランス語やスペイン語から「libre」という語を借用して生まれた呼称
- FOSS / FLOSS — Free (Libre) and Open Source Software の略称
あるソフトウェアがどの程度の自由を提供するかは、呼称ではなく、常にそのライセンスによって決まります。つまり、同じ特徴を指すさまざまな用語に惑わされる必要はありません。